情熱セールストレーナー川島正好のブログ

『子どもたちの笑顔のために、チャレンジする大人を応援する』ブログ。研修トレーナーとしての活動や、魅力あふれる大人を発信。

「いい子」を目指す代償

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例えば子どもがあるミスをする。

同じミスを繰り返さないよう、親が叱る。

 

後日、別のミスをする。

同じミスを繰り返さないよう、親が叱る。

 

親は子どもの将来を案じ

ミスを出さない・ルールが守れるように教える。

 

しかし、子どもは同じ原因で現象が違うミスをする。

また親が叱る。

 

これが繰り返される。

 

すると子どもはミスをしないように

「やりたい・叶えたい」から「叱られない」へ意識の優先順位が移る。

 

「ミスをしない」という裏メッセージには、いい子=完全を求める親の期待が見え隠れする。

 

その子どもが親になれば

自分の経験をもとに、同じように叱る。

 

完全を求めすぎると

  • 子どもの潜在的長所を埋没させ
  • 関係者の(時間的・精神的)コストが莫大になり
  • 子どもの次の世代にも伝搬する

完全を目指す代償は大きい。

 

 

被写体にピントを合わせると

周囲がぼやけて被写体が際立つ。

 

子どもの長所にピントを合わせると

短所がぼやけて子どもの長所が際立つ。

 

いい子=親から見たミスの無い、完全な子どもを目指すことで

潜在的な長所が消え、まるでピンボケのような写真になる。

 

完全な人間はいない。

不完全だからこそ、人は一生成長してゆく。

 

親・・・上司

子ども・・・部下

 

に置き換えても、全く同じことが言える。