【震災7年】会社任せにせず個人でも今すぐできる5つの災害対策
東日本大震災から7年。
企業もBCPの取り組みが、ハード・ソフトの両面で進みました。
備蓄品の常備、緊急体制の整備、安否確認の訓練、サーバの外部委託など、震災が起こる前では取り組みの優先度が低かったものが、3.11をきっかけに価値観が変わった企業も多いと思います。
しかし、会社が仕組みを整備しても、社員の意識が低ければ意味がなく、毎日無事に過ごせていると、明日は我が身だということをつい忘れがちに。いつ降りかかるかわからない自然災害に何を備えるか。会社任せにするのではなく、個人でも今すぐできる対策を、社員の目線で挙げてみます。
①データ
重要なデータがパソコンにすべて入っていると、パソコンが壊れたり、電源が入らなくなったら一巻の終わりです。復旧サービスもありますが確実に復元できる保証はありません。
パソコンは消耗品。今日使えていても、翌朝電源が入らなくなることはよくあります。大切なのはパソコンではなくデータですので、安全な場所に保管しておきましょう。今は無料・安価なストレージサービスがたくさんあります。
②机や書庫
会社から貸与されている机やキャビネット。普段は他の人が使うことはないかもしれませんが、有事のときには他の人が、書類や物品を使う可能性があります。
不要なものは整理し、ラベルやファイリングで整頓しておきましょう。会社の書類や備品は会社のものです。あなたのものではありません。
③マニュアル類
もし明日から今の仕事を誰に引き継ぐとしたら、任された人は困らないでしょうか。俗人化は会社にとってはリスクなので、自分にしかできない仕事はマニュアル等に文書化しておくと、有事の際にも役立ちます。
仕事を棚卸して全体を俯瞰(ふかん)できるので、ムダや見直しのきっかけにもなります。
④パスワード
社内にIT管理者がいない会社に多いのが、パスワードの非管理。もしサービスの導入を行った社員しか知らないようなアカウントやパスワードがあると、俗人化に繋がります。平常時にパスワードを確認しておくこともおすすめです。
⑤SNS
大規模災害では、携帯や固定電話が繋がらなくなったり、会社自体が機能しなくなる恐れがあります。メールもセキュリティ上、会社のパソコンでないと開けないような部署もあります。安否確認用のメールアドレスは使えるようにしておくだけでなく、SNSからでも発信できるようにしておくと、非常時に連絡できる手段が増えると思います。
日常の仕事に追われていると、こうしたことはつい後回しになりがちですが、平常時にこそ、できる限りの備えをしておきたいものですね。